クリスマスローズ

2006年4月15日
実家に行く途中で 
なつかしいその人に出会った。

その人は 手に犬のえさをもっていた。
あいさつもそこそこに 
どこへ持っていくんだろうと興味が湧いて
付いていく事にした。
「え 一緒にいくの?」
と私の行動にびっくりもしたみたいだけど
ふたりで犬が住んでいる現場にいった。

げんきな柴犬が壊れそうな空き家に住んでいた。
もう10歳くらい、でもうちの犬より元気そう。

水道屋をしていたその家主は、
お客から工事代金がはらえないから
この犬を持っていってくれといわれ
家につれてきたそうな。

そんな話にも「へエー。」と思ったが
2年前に一家が市外へ引っ越した時、
この犬を置き去りにしていったそうだ。

なんとひどい話。

この犬の鳴き声をきくと見過ごしてはおけず
彼女が毎日エサをやりにきていることを初めてしった。

彼女の家のまわりは
子供のころ私もよく遊んだ場所だ。

なつかしい木や、今はもう住んでいる人はいないけど建物も残っていた。

あたりは少しずつ様子も変わり、
かってあった地区の小宮さんもなくなってからもう久しい。

めったにこれない場所に立って彼女とそんな話をしていると
不思議な気持ちにさえなった。

彼女が家にもどると
「クリスマスローズ持って行く?」
と急いで切るものを用意してくれた。
庭木の根元に何株かのクリスマスローズが育っていた。

クリスマスローズ
わたしにとっては手が出せないでいた未知の植物。

頂いてかえって玄関に飾ると
おおきな緑の葉とともにすごく存在感がある。

この花のよさがはじめてわかった気がした。

クリスマスローズと出会った日だった。

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