おはなし

2007年7月4日
よなか12時ちかくにお風呂でラジオを聴いていたら「ナイトエッセー」という番組がはじまった。
櫻井美紀さんという方が話し始めた。
▽ないとエッセー
  「“語り”で子どもの心を育てる」
               語り手たちの会代表…櫻井 美紀

幼い子どもには のばす音で語りかけるのが いいのだそうだ。
小さい時をしあわせにすごし そして大人になって自分の道を歩んでいく。そして幸せになる。
そのためには小さい頃に ゆったりと語り掛けて心の奥に心の安定を持たせてやることが大切だと、櫻井さんは ゆったりととても綺麗な語り口でお話される。。
 

子どもの頃の楽しい思い出はたくさんある。父はやさしくて、しかられた事はたった一度だけだった。
夜寝る前に父親のおふとんに寝転がって よくお話をねだったものだった。

お布団の中で話してくれるお話はとても楽しかった。
いろんなお話が続いて 
「もっとして、もっとして。」
とせがむと 出てくるのは 決まってこのお話だった。

もうお話の筋なんて思い出しようもないけれど、どのお話も山場にさしかかると
「 。。。あっちの山にもドカーン、こっちの山にもドカーン。。。」
決まってドカーンのお話になる。
どんなお話もみんな締めくくりが ドカーンのお話になってしまい、そこにくると 私は
「また同じ話や。わははは。」と笑い父親も笑い、それでその夜のお話は
「お・し・ま・い」

きっと父は次々とお話をかんがえるのがめんどうになって あっちの山にもドカーン こっちの山にもドカーン を考え出したのだろう。
でも繰り返し聞く
「あっちの山にもドカーン」
はすごく楽しい響きがあった。
 
私はおりにふれ、このドカーンの話を繰り返し聞かせてくれた父の声を思い出す。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索