青い青い山並み

2008年8月7日
母を乗せドライブを兼ねた用足しに出かけた。

このところ母の関心は本当に狭くなった。

運転をしながらふっとその横顔を見てみる。

用事を済ませて帰り道
私の車はまっすぐ南にある私の家に向かわず
西の方角、山脈にむかって進んだ。
母の実家がある方向だ。

わたしの家から母の実家まで15,6分。
でも全然ちがう、、山の存在感。
目の前にひろがる山脈は180度のパノラマとして
迫ってくる。

私の大好きな山並み。

「お母さん、山の景色は変わらないね。
 お母さんが子どもの時に見ていた山も今と同じだね。」
 
 やっと母が会話に入ってきた。

 山は形を変えず 今も目の前にひろがる。
 
その下にひろがる風景は母の子どもの頃とまるで違ってはいても。

私は母の子ども時代を想像した。
昭和のはじめの子どもたち。

学校へ行けることが幸せだった頃の子ども。

実家への道がみえる交差点に差し掛かる。

この道を通って母は学校へ行き ともだちと遊び
家のお使いに行ったことだろう。

小さい頃の母と会って見たいと思った。

今日は実家までは行かない。

左に折れて私の家へと向かう。

目的はその途中にある昔からの和菓子やさん。
そこで売られている
水饅頭がお目当てだった。

お店には抹茶、小豆、桃の水饅頭が並べられていた。
みんなの分を買って
車を走らせる。

「お母さん、このお店の名前覚えてる?」
「○○堂、ああ 覚えあるよ。」

 良かった、母の思い出にふれることができて。
 そう思った。

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