キラリンロペタイガー

我が家に居ついていた地域猫ロペが
ここ１ヶ月ほど姿を見せない。
随分年老いていた。
なんどもなんども出産を繰り返し
この夏の姿はなんとも哀れだった。

たぶんどこかで天命を全うしたのだろう。

庭でごろごろする相棒をなくした
ロペの息子のタイガーが、今は愛犬のそばで一日中過ごしている。

愛犬のほうは　
そばで寝ていようが全然気にせず　グーグー。



ロペにはキラリンという身内がいた。
いったいロペとキラリンはどういう関係だったのか、
キラリンが叔母に当たるのか
姉妹に当たるのか
今となっては私の記憶もあいまいになっている。

かってキラリンという猫がいた事もわたしの記憶の中では
ほとんど消えかけていた。

きれいな顔の猫で名付け親は私だったけど
キラリンという名前を今も覚えていたのはママのほうだった。

キラリンは　すごく顔がきれいで、でも性格は悪かったよね。
とママがいった。

　あれ、どうしてキラリンを？
二人が結婚するずっと前にいた猫だよね？

ママはわらってこういった。

フフツ、いつも遊びに来ているとき、２階の窓から猫をながめていたもの。

その話をきいて　ちょっと楽しくうれしくなった。


もう古くなったわたしのあたまの中から消えかけている
キラリンが　ママの若い記憶の中にちゃあんとのこってるってことに。