ともだち

2010年1月8日 日常
希望の星先生の出張で リハビリなしの1日。

それなりに有意義に過ごして夕食も終え
長い廊下を歩いていると西側の窓ぎわでひとり夕日を見ている女性がいた。

私より1日早く股関節の骨折で入院された方だった。
お年を伺うと 「ねずみ年」と。
「じゃあ私よりひとまわり上ですね。」
と、それだけでなんとなく親近感がもてた。

お肌にしみひとつなく、もちろん目だったしわも。
やさしい目をしたおばあちゃんという感じのこの方は
4代にわたる漁師の家庭に嫁いだ奥さんだった。

今はのり漁が真っ盛り、その最中に入院してしまってと
残念そうに腰あたりに手を当てられた。

この地方特産のあなごのおいしい食べ方
海老、かに アサリ かい
海の漁でとれるぴちぴちの生き物の話が
静かな語り口ながら、次から次へと続けられた。

漁師の奥さんとはこうなのであろう。

73歳はまだ若い。
大所帯の家族に嫁いでお姑さんにもかわいがれ
家族の世話と家業の手伝いをずっとやってこられたけれど
愚痴はひとつもなくて
近くに住む二人のお孫さんが優しく接してくれるので
かわいいという話がほほえましく私もそうなったらいいなと思った。

年末に病院ですごすのは初めてで寂しくてないてばかりだった。
今も家族が見舞いにきて帰っていくとき寂しくてないてしまうので
お孫さんがもどってきて家に帰れないという話だった。

私は山のふもとからここに来、
この方は海辺からここに入られ
おたがいにそう遠くではないのに 
こんなにも生活が違うということだけでなく
12歳年が違うだけなのに
こんなにも違う人生を送って見える
豊富な人生経験を聞かせてもらって
こぎつねコンのおはなしではないけれど
心がおいしいものをたべてうれしい気持ちでいっぱいになった
そんな思いがした。

この方ももう1ヶ月
私ももう1ヶ月 リハビリに励む。

しっかり励んで家族のもとに帰りたい。


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