今年の庭バラはとても元気ですくすく育っている。
一本選んで持っていくバラとして
ずっと前から「エル」というピンクのバラをえらんでいた。
問題はアレンジメントだった。
たいして上手でもないアレンジメントを人に見てもらうのは
気がひけてしまう。
おまけに前日に準備の時間がなかった。
あいにく花をきって作る予定の朝は大雨で
茎が倒れてくるものや
雨の重みでうなだれているバラの花を助けることに忙しく
アレンジどころではなかった。
ぎりぎりのところで
やっと作品が仕上がった。
小花を集めて薄紫ピンク系のグラデーションを楽しむ
作品になった。
会場につくとほとんどがおおきなアレンジメント作品だった。
私の作品は本当に小さく私はあまり目立たないところに
こっそりとおいて役割を果たせたことにほっとした。
でも先生が
「saraさんの作品いいね。」
といってくれたのは意外で、嬉しかった。
見に来ていた義姉もあとで
｢良かったよ。ああいうのが良いの。」
と私の意図を認めてくれた。
作品のできばえはともかく
この花の、この色合いを生かしてあげたいというばらが
私の中ではっきり決まっていたので
それができたことが嬉しかった。
その花の名は ブルーフォアユー。
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