ハグ

ずいぶん　久しぶりに見た夢。

むかしいた職場の上司や同僚と歩いていた。
どうもわたしの送別会の帰りみたい。
わたしを駅まで送ってくれようとしている。

○長との別れ際、はじめて私からハグを求めてお礼をいった。



ハグをすることは　こちらへ引越してきて
ブラジルのともだちをたくさん持つようになってから
身についた習慣だ。


忘れられないハグがある。

イギリスへ戻る彼女が最後にたずねてきてくれた。
別れ際に
いつもはとてもクールな彼女が
門の前で振り返って私の家を見上げた。
おもわずわたしは彼女とだきあった。

彼女のがっちりした体格の感触が
１０年以上たった今でも残っている。

そしてもうひとり
彼と新しい人生をはじめるために横浜へ引っ越した
大切な友達。

長く付き合ってきたけどそれまで一度も
ハグをすることはなかった。
ブラジル人の彼女は長く日本に住み
だれもが
日本人と接するように接してきたから。

でも最後にふたりで食事をして別れるとき
こみ上げる気持ちを抱き合って伝えた。

はじめての彼女の背中
華奢だけどがっちりしてた。

そしてハイタッチ。
がんばってねって言う言葉より
うんとすてきだった。