愛犬とわかれた日
愛犬が、命を終えた。

寝ていたシーツをとりかえ、ちょっとこざっぱりしたところだった。
夫とふたりで愛犬の最後の時を見守ることができた。

一週間前までよろめきながらも歩いていた。
歩けなくなってからも、私達のいるばしょに来たくて
びっくりするような動きを時には見せてくれた。

きっと一緒に居たいんだとおもったし、そばについていると
安心して落ち着くことも、頼りにされていると感じた。

よく甘える犬だった。

命を終えたのは朝。

枕元にお線香を供え、選んであった写真で遺影を作って飾った。

もうすぐ別れがくることはわかっていても、現実になってみるまで、
この喪失感はやはり想像できなかった。

呼吸が止まったとき、スーッと愛犬の魂が抜けでたと思った。
大丈夫、よく愛犬をかわいがっていた父のところへ飛んで行ったと思う。

「17年か、長く付き合ったなあ、おれが47歳のときからだ。」
と夫がつぶやいた。

長くいっしょにすごし、最後の最後まで甘えられて、私たちは幸せだった。


今日はよいお天気、青い空に白い雲がぽっかり浮かんでいる。



コメント

アミ
2012年1月3日14:56

saraさん!

その喪失感、私も昨年味わいました。
今、思い出しても涙がこぼれそうです。
もの言わぬだけにいとしくて・・・。
よく最後まで看取ってもらえて、感謝してることでしょう。
家族ですものね~。
我が家は、私がいつも居る食堂の窓の外に埋めました。
いつでも、話しかけてます。

sara
2012年1月3日18:47

アミさん^^

コメントありがとうございます。
毎日、散歩、えさやり、犬小屋のそうじと甲斐甲斐しく世話をし続けたのは夫のほうでした。きょうは,犬小屋のあとかたづけをしてくれました。
もう使わなくなる小物たちを整理するのも寂しいものですね。
お墓はなんじゃもんじゃの木の根元と決めました。
明日は斎場へつれていきます。

むささび
2012年1月3日22:28

ご長寿でしたね。でももっともっと一緒にいたかったでしょうね、saraさん。生き物と共に生きると決めた時から、大人には絶対にわかっていることなんだけど、先に行かれると本当に胸が張り裂けそう。ワンコちゃん。いつまでもおうちでじゃれついていないで、まっすぐ天国へ走っていくようにね。お空の上で、今まで少食だった分、たーくさんご飯を食べたり走ったりしてね。

hana
2012年1月3日23:15

saraさん^^

お写真を拝見致しました。
こんなに可愛い子だったんですね…
私も幾度となく動物との別れを経験していますが、子どもの頃は毎回わんわん泣いていました…、でもそういう経験をできることの幸せもしっかり分かるようになりました。

母も今の愛犬と13年間を共にしています。
母の一番の友だち、もう子ども以上の存在なんです。
もういい歳なので、色んなことを私は考えて時々とっても辛くなります。
私はどうするかな?

sara
2012年1月3日23:41

むささびさん^^

毎日ワンコちゃんとお散歩に行っているむささびさんはワンコの気持ちが手に取るようにわかるでしょうね。
我が家のこの2代目は捨て犬でした。次男が学校帰りに見つけてつれてつれてきました。とっても小さくて家中をとことこ歩いてはあちこちでシャーシャーおしっこをするので私は雑巾をもって後をついてあるいていました。写真はその頃のものです。17年間怪我も病気もしないで元気に過ごした親孝行な犬でした。
もう3代目は迎えないでおこうと思います。

sara
2012年1月4日0:12

hanaさん^^

写真見ていただいてありがとう。
動物との出会いはたのしく別れはつらいけど、一緒に暮らした経験は人生の宝物ですよね。
お母さんにとって大切な存在のワンコちゃん、元気で長生きしてくれますように。

ぴゅあまむ
2012年1月4日2:16

saraさぁん。。。

最後を看取られて…よかったですね。。
そう…2代目だったんですね。。
共に歩んだ時間はどんな事も忘れられない優しい思い出ですよね。。

私も犬クンとのその時を思うと今からせつなくなってしまいます。。
だからこそ今の時間を大切に過ごそうと思っています。。

Mimi
2012年1月4日7:57

saraさん

書いてくださって、ありがとうございます。
ワンコちゃんが、歩けなくなってからも、saraさんご夫婦のそぼに来たくて
びっくりするような動きを見せてくれているのが目に浮かびます。
きっと、これからは天国で、saraさんご夫婦のことをじっと見守ってくれると思います。

読ませて頂いて、約10年前に看取った二匹の猫のことを、ついさっきのことのように思い出し、
きっと猫たちも天国で喜んでいると思います。
猫たちの遺灰は、それぞれ名前入りのきれいな木の箱に入れてもらえたので、一番その子らしい
写真と一緒に飾ってあります。今でも、何かあると、話しかけています。
ほんと、おっしゃる通り、動物と一緒に暮らした経験は人生の宝物ですね。

ありす
2012年1月4日19:08

そうですか・・悲しいお正月でしたね。
でも、きっと今はお空の上で元気に飛んだり跳ねたりしてるのかな。

こときれる・・・っていうのでしょうか、息がすーーーっとなくなる瞬間ってあるんですね。見守っていらっしゃったのが、きっと一番の供養になると思います。お辛いでしょうが、たくさん思い出してあげてくださいね。

sara
2012年1月4日23:24

ぴゅあまむさん^^

犬クン、元気をとりもどされてよかったですね。愛犬も夜は部屋ですごしていましたが、家族の気配を感じながらそばで静かにねむるのがいちばん安心できるという風でした。その後、孫もふえて愛犬の行動範囲を制限しなければならなくなりましたが、かっては冬の夜、毎晩私のベッドにもぐりこんできました。暖かかったなあ。

sara
2012年1月4日23:47

Mimiさん^^

看取られた猫ちゃんのお話ありがとうございます。今も遺灰とお写真を大切にされているんですね。猫は犬より更に人間の近くで暮らしそのぬくもりやじっと見つめるまなざし、いつまでも忘れられないことでしょう。
私も愛犬のために思い出コーナーをこれから作ります。

sara
2012年1月4日23:54

ありすさん^^

昨日は暖かい日差しがあったのですが、今日は寒くて愛犬の遺骨をだいて斎場をでると雪がどんどん降ってきました。4歳の孫Hも一緒でした。彼なりにいろんなこと感じたことと思います。愛犬にもやさしかったですから。
ありがとうございます。

saeko
saeko
2012年1月5日12:13

初めまして。
足跡ありがとうございました。

突然のコメント、失礼いたします。

日記拝見して、子供の頃飼っていた犬のことを思い出しました。

子供の頃から、私が結婚して家を出るまで一緒だった子でした。
私が結婚した時期に運悪く、甥が入院し実家の父が入院し、
挙句は母まで入院という時期に、
実家の飼い犬の具合が悪いのはわかっていたのですが、
忙しさにかまけて、つい世話がおろそかになってしまいました。

ある朝、義理の姉から電話があり、
「OOちゃんが、いっちゃった。」
前日までよたよたながら、普通にしていたらしいですが。
誰にも見つからないように、ひっそりと、息を引き取っていました。

ちゃんと、最後まで看取って上げられなかった後悔が、
何十年たった今でも、心に残っています。
saraさんのわんちゃんは、きっとずっとsaraさんご夫婦を
忘れないで見守ってくれると思います。

ながながと、大変失礼いたしました。

sara
2012年1月5日21:28

saekoさん^^

はじめまして。リンク友達の日記をたどってお邪魔させていただきました。
愛犬のことをよんでくださり、心の中のワンちゃんの記憶を思い出していただけたこと、良かったなとおもいます。いつまでも覚えていてもらえて幸せですよ、きっと。
 我が家はまだお骨になって2日目で慣れません。つい、いつも寝ていた場所にのぞきに行ったり、廊下をあるいている姿を思い出したり、2歳の孫たちも庭の犬小屋コーナーが変わって犬がいないので「わんちゃん。」とよんだりしています。遺影にお線香をそなえて話しかけられるのがせめてもの慰めです。

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