心臓の動悸がときどき激しくなるってだれにでもあることだと思うけど、
最近の私はそれがちょっと多いと気がかりだったので病院で検査を受けた。

その病院は、父がさいごにお世話になった病院だった。
父の主治医だった先生のお名前もあって、順番を待ちながらいろんな思い出が頭の中を駆け巡った。
点滴をうけながら自分の寿命が短いのを悟って悔し涙を流した父の姿も、うかんできた。

レントゲンでみてもわたしの心臓には異常は見当たらなかった。
心電図も結果は良かった。ほっとした。

10歳の時、肺に影が見つかり3ヶ月ほど家で療養したことがあった。
その治療の跡がいつもレントゲンで見つかる。

医師がそのとき飲んだ薬の名前をたずねた。
「パスです。」と口からすらすらと出てきたのにじぶんで驚いた。そうめんを小さく刻んだようなとっても飲みづらい薬だった。
そしてそれから、父に連れられていった病院で,「肺浸潤」という病名としばらく学校を休まなければならないことを告げられて
すごく悲しくなった日のことを思い出した。

医師は私に注射をした。
それはおしりに打たなければならなかった。
ベッドのうえに寝かされ、私は悲しい気持ちが最高に達し、泣き出した。
 病院の帰り、父は私の悲しみを癒そうとしておすし屋さんに連れて行ってくれた。

その時私はどんな気持ちで家での3ヶ月間を過ごしていたのか、いまではなんにも思い出せない。
でも今はおもう。
私が学校に戻れるまでの間、父と母は仕事を続けながらも、さぞかし心配だったことだろう。


「母が私を丈夫に産んでくれたおかげで、」
と私と仲が良いいとこはよく口にする。

私も、母が丈夫にうんでくれて、元気に育ててくれたおかげで
この歳まで生きてこれた。
おおきな怪我のあとも、このとおり元気ですごすことができている。

心の中でそっとありがとうといいます。

コメント

siniy
2012年4月18日14:24

saraさん

こんにちは^^

いつも ここにお邪魔すると、
人として忘れてはいけないことを思い出させて頂きます。

ありがとうございます。

心よりの感謝を込めて・・^^

お身体 くれぐれもご自愛くださいね。

sara
2012年4月18日16:21

暖かくなってきて嬉しいですね。

いつも読んでいただいてありがとうございます。
私には立派過ぎるおことばをかけてもらって、ちょっと照れました。

いくつになっても親というものはありがたい存在です。。。

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