1970年代

2012年6月11日 日常
本当にひさしぶりに
友部正人の「一本道」を聴いた。

井上陽水の空想ハイウエーという番組でのこと。

30年ぶりの同窓会という企画で
三上寛、加川良、高田渡、小室等、そして友部正人
それぞれの語りや歌もあって私たち夫婦にとっては
1970年代がよみがえるひとときだった。

私たちは1972年の2月に結婚している。
新婚旅行で五島列島に向う途中で浅間山荘事件が起こった。
旅先のテレビで、山荘の壁がおおきな鉄の塊で壊されていく場面を
ずっとみていたのを思い出した。

70年代前半はずっと、
コンサートに通い、LPを買い集め、
彼らの歌を聴きながら過ごしてきた私たち夫婦なので
このときばかりは 特別の思いを抱いて
彼らの歌やおしゃべりをきかせてもらった。


ーーーーーーーーーーーー
一本道      友部正人

ふと後を振り返ると
そこには夕焼けがありました
ほんとうに何年ぶりのこと
そこには夕焼けがありました

あれからどのくらいたったのか
あれからどのくらいたったのか

ひとつ足を踏み出すごとに
影は後ろに伸びていきます
悲しい毒ははるかな海を染め
今日も一日が終わろうとしています
しんせい一箱分の一日を
指でひねってゴミ箱の中

僕は今阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかった事にしましょうと
今日も日が暮れました

ああ中央線よ空を飛んで
あの娘の胸に突き刺され

どこへ行くのかこの一本道
西も左もわからない
行けども行けども見知らぬ街で
これが東京というものかしら
たずねてみてもだれも答えちゃくれない
だから僕ももう聞かないよ

お銚子のすき間からのぞいてみると
そこには幸せがありました
幸せはホッペタを寄せ合って
二人お酒をのんでいました
そのとき月が話しかけます
もうすぐ夜が明けますよ
--------------------


青く澄んだ海をバックに友部正人がこの歌を
いつもの搾り出すような声で切々と歌う姿は
30年前と全然変わらない。

それを聴いていた陽水が 
「誠実」という言葉をえらんで思いを表現し
彼の歌がその場に居合わせた五人のそれぞれに
感動をあたえたのがよく分かった。

友部はまたニューヨークに戻っていったと
ナレーションは伝えた。


ふと自分の人生を振り返った。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索