その日、
私が施設の母に会いに出かけている間 夫は家にいてくれた。

夕方だったので、中庭で椅子に座って夕涼みしながら
ゆったりしていると前の家の二人の孫が
「おじいちゃん!」
と元気な声で寄ってきてしばらく一緒に遊んだらしい。
彼らが家に入った後、今度は近くに住んでいる次男の一人息子Aが
母親とやってきて、またしばらく一緒に遊んだという。

夫はその時 思った。

たった1時間半の間にこうして3人の孫が遊びにきてくれる。
本当に幸せなことだな。

これは、日頃から夫がよく話すことだけど
この日続けて夫が話したことは
私がはじめて聞いたことだった。

こうして今自分が幸せだと感じるような生活ができるのは
自分の親が戦後の苦しい生活の中、苦労して
自分たち兄弟を進学させてくれたそのおかげだとしみじみ思ったと。


夕焼けの空を仰ぎながら、
三人の孫たちとたわいないおしゃべりができたこと
それがそんな思いにまでひろがっていったのか。

私と違って、
普段の夫はそんなに自分の感情を人に話して聞かせる人ではない。
そんなタイプの男性がこんな思いを聞かせてくれるのは
珍しいこと。

どうしたのかなと ふと心配にもなったけど
この言葉は、私の心にいつまでも残ることだろう。

聞かせてくれてありがとう。

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