母との面会はほぼ夕方
夕食の介助ができるようにと思って私は出かけていく。
施設のスタッフは家族の応援を当てにしているわけではない。
この時間帯は二人で9人の老人の食事の世話をするようだ。
自分では食べられない老人は2,3人。母もその一人。
いつもは、食事を部屋に持って来てもらって、母と向かい合いスプーンで
一口ずつ口へ運ぶ。
いまではこの食事の時間が唯一母とコミュニケーションができるとき。
秋口に食事がとれなくなったときがある。急に弱りがきて心配だった。
でも今はまた、ごくりごくりと食事がのどを通るようになり、ほっとしている。
この日は、ホールでほかの皆さんといっしょに食べた。
テレビでは相撲中継。
「大鵬がなくなったね。」と話しかける元気なおばあちゃんもみえる。
母に「おばあちゃん。」と声をかけると「あんた、だれ?」と返ってきた。
周りの人が、母の言葉に笑い、あたりが和やかな雰囲気になった。
まあまあ、内容はともかく、話ができたことでこの日の母の元気度がわかる。
今日はかなり元気。
この日は食事も順調にすすみ、完食できた。
家族がいくと食事を部屋に持ってきてもらうのは
周りの入所者への配慮である。
ホールで母の食事を世話していると
「うらやましい。」
と そばの人がつぶやくのだ。
そばでずっとお母さんの面倒を見てきたお姉さんを助けるために
今施設へ通って泊り込みの看病をしている友人がいる。
秋から食事がのどを通らなくなり、点滴だけの栄養で持ちこたえている。
その点滴ももう入りにくくなった。
長くなればなるほど大変。
でも またよくなることを祈って隣の県から通ってきている。
母には生きていてほしい。
手のぬくもりや、声、私を見る目を感じられることが私を落ち着かせてくれる。
夕食の介助ができるようにと思って私は出かけていく。
施設のスタッフは家族の応援を当てにしているわけではない。
この時間帯は二人で9人の老人の食事の世話をするようだ。
自分では食べられない老人は2,3人。母もその一人。
いつもは、食事を部屋に持って来てもらって、母と向かい合いスプーンで
一口ずつ口へ運ぶ。
いまではこの食事の時間が唯一母とコミュニケーションができるとき。
秋口に食事がとれなくなったときがある。急に弱りがきて心配だった。
でも今はまた、ごくりごくりと食事がのどを通るようになり、ほっとしている。
この日は、ホールでほかの皆さんといっしょに食べた。
テレビでは相撲中継。
「大鵬がなくなったね。」と話しかける元気なおばあちゃんもみえる。
母に「おばあちゃん。」と声をかけると「あんた、だれ?」と返ってきた。
周りの人が、母の言葉に笑い、あたりが和やかな雰囲気になった。
まあまあ、内容はともかく、話ができたことでこの日の母の元気度がわかる。
今日はかなり元気。
この日は食事も順調にすすみ、完食できた。
家族がいくと食事を部屋に持ってきてもらうのは
周りの入所者への配慮である。
ホールで母の食事を世話していると
「うらやましい。」
と そばの人がつぶやくのだ。
そばでずっとお母さんの面倒を見てきたお姉さんを助けるために
今施設へ通って泊り込みの看病をしている友人がいる。
秋から食事がのどを通らなくなり、点滴だけの栄養で持ちこたえている。
その点滴ももう入りにくくなった。
長くなればなるほど大変。
でも またよくなることを祈って隣の県から通ってきている。
母には生きていてほしい。
手のぬくもりや、声、私を見る目を感じられることが私を落ち着かせてくれる。
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